辞典で暇つぶし

辞典と図鑑が大好きです。

〔動物・植物の難読漢字〕vol.03

難読漢字の3回目。☆☆☆☆☆【木五倍子/木付子/通条花】 読み方は〔キブシ〕。 キブシ科の落葉樹。 ふし【付子/附子/五倍子】とはヌルデに生じる虫癭(ちゅうえい)で黒色染料としてのインクやお歯黒用染料の原料となる。虫癭とは虫瘤(むしこぶ)のことで、昆…

〔広辞苑で遊ぶ〕vol.05

おとぎ話(童話/童謡/伝説)である『浦島太郎』に関する生物名を『広辞苑 第四版』で検索してみたところ、下記のような結果だった。〔竜宮/竜宮城〕 リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ *アマモの項目にこの別名が出て来ないという事実誤認を不用…

〔動物・植物の難読漢字〕vol.02

前回は植物の難読漢字をいくつか紹介したが今回は動物の難読漢字を紹介しよう。☆☆☆☆☆【大蛇】 読み方は〔おろち〕。 〔だいじゃ〕〔おおへび〕と読んでも間違いではない。難読漢字の中では序の口。 一般的には【八俣の大蛇】で知られた語であるが、【虵】【…

〔beetleとwasp〕

『Wikipedia』の英語版などで○○beetleと付いていれば甲虫類を指している。海外の昆虫を調べていて、『Wikipedia』の英語版を引いて自動翻訳の日本語訳を読むと、[beetle]の部分がほぼ全て[カブトムシ]と訳されている。これは非常に気持ちが悪い。例えば、ク…

〔広辞苑で遊ぶ〕vol.04

昆虫オタクである事は既にカミングアウトしてある(笑)私なので、広辞苑で遊ぶ時にも昆虫の名前を引く場合が多くなる。以下はその時の結果。 思い付きなので並び順はランダム。 解説文の中に出てくる種名の末尾にある○印は小項目あり、×は無し。☆☆☆☆☆かみきり…

〔料理名・食材名のカタカナ語〕

近年、料理名・食材名にはカタカナ語が氾濫している。フランス料理が流行ればフランス語、イタリア料理が流行ればイタリア語、韓国料理が流行れば韓国語が各々カタカナでどんどん増えていく。試しに昨年(2021年)10~12月にTV放映されたバラエティー番組の…

〔動物・植物の難読漢字〕vol.01

TVのクイズ番組にありがちな動物・植物の難読漢字を紹介していく。☆☆☆☆☆【茱萸】 日常生活で使う漢字ではない。普通の人は(私も含め)前もって勉強していない限り読めない。 読み方は〔グミ〕。 グミ科グミ属。 近年流行りの駄菓子のグミはゴムを意味するド…

〔広辞苑で遊ぶ〕vol.03

いつも通り、『広辞苑 第四版』を使用。夏の夜の憂鬱、「蚊」の話題である。☆☆☆☆☆日常生活で使う日本語の中、「蚊」に関しては、良く知られた単語を頭の中で整理してみると私の場合では、 〔ヤブカ〕〔アカイエカ〕〔ハマダラカ〕 の3つである。☆☆☆☆☆まず〔…

〔昆虫の名前の中のカタカナ〕

昆虫図鑑を眺めていると、ダビドサナエの〔ダビド〕、ラミーカミキリの〔ラミー〕、ベダリアテントウの〔ベダリア〕、ガロアムシの〔ガロア〕等々、「何だろう、この名前は?」という不思議なカタカナ語に出会う。図鑑にもよるが、その由来が記されていない…

〔広辞苑で遊ぶ〕vol.02

前回と同じく、紙媒体の『広辞苑 第四版』を使う。〔ホタル〕を引いてみる。 解説文の中に出てくるのは[ゲンジボタル][ヘイケボタル][ヒメボタル]の3種。各々の種を引いてみると、[ゲンジボタル][ヘイケボタル]の項目はあるが、[ヒメボタル]という項目は載っ…

〔辞典を題材にした本〕

辞典を題材にした本。 手元にあるものをいくつか紹介しよう。☆☆☆☆☆『国語辞典の遊び方』 サンキュータツオ著/角川文庫/2016巻末の解説には、辞書編纂を描いて本屋大賞を受賞した『舟を編む』の三浦しをん氏。国語辞典限定ではあるものの、様々な辞典の個性…

〔変な辞典〕

世の中の辞典には“読むための辞典”という分野が存在する。『悪魔の辞典』 A.ビアス著/角川文庫/1975 元は週刊誌記事(1881~1906)であるらしいが、多大なる影響力があったようで、 『噴飯 悪魔の辞典』 安野光雅・なだいなだ・日高敏隆・別役実・横田順彌…

〔Gの方言名〕

台所の嫌われ者、G。 ネット上では、名前を文字にするのも嫌!という人々から通称“G”と呼ばれている。 私は千葉県民だが、子供時代には両親が「へーはち」と呼んでいたのを記憶している。子供時代に見た昆虫図鑑に別名「あぶらむし【油虫】」と載っていた…

〔逆引き辞典を使う〕

日常生活の中でブルーベリー、ラズベリー、クランベリーなど、〔○○ベリー〕と付く植物名によく出会う。 カタカナ語が載っている辞典類を引くと綴りは〔berry〕である事はすぐに判る。 別の単語である〔very〕〔belly〕と混同しないためにもこの確認は大事。…

〔広辞苑で遊ぶ〕vol.01 追記あり

国民的辞書と称される『広辞苑』。紙の辞典として現在手元にあるのは 『広辞苑 第四版』(岩波書店/1991) 収録されている語は約220,000項目。辞典で遊ぶなどというと高尚な感じだが、ただひたすら引いてみる、この一言に尽きる。今回は変な名前を付けられた…

〔地名の話〕

昨日は2022年02月22日。 〔2〕という数字が6つも含まれ、更に元々が語呂合わせで「猫の日」(にゃんにゃんにゃん)に指定されている02月22日である。☆以下、同日の『Yahoo!ニュース』記事を要約して引用住宅地図で知られる株式会社ゼンリンが公式ツイッターを1…

〔生物の方言名〕

私は生物の方言名を調べる趣味がある。ここでわざわざ“趣味”と書いたのは“お遊びレベル”だからである。会話の中でふと耳にした不思議な言葉や表現をよくメモに残す。会話の相手は父母(故人)や親戚であったり、友人であったり、たまたま出会った漁師さんであ…

〔植物の資料に埋もれた日〕

私が植物の名前や基礎知識を調べる際に使用する図鑑や事典を紹介する。WEB上の事典や図鑑ではなく、“紙の本”に限定してある。『植物の世界』(週間朝日百科) 朝日新聞社/1994~1997 これは知識収集の定番にしている。日本産だけに限らず世界各地の植物が収録…

〔トンボ/難読漢字〕

トンボ。 昆虫の名前である。漢字では【蜻蛉】。英語では〔dragonfly〕。 雑学以前の常識問題だ。漢字が苦手な人にとっては【蜻蛉】という漢字はそれなりに難読漢字かもしれないが(笑)。日本語にはヤンマ【蜻蜓】という別の言葉もある。オニヤンマ、ギンヤン…

〔セ・リーグ/パ・リーグ〕

5,6年前の話。長らく本棚に眠ったままでいた辞典を引っ張り出してみた。『日本語になった外国語辞典 第2版』 集英社/1988(初版は1983年) 約41,500語を収録要するにカタカナ語辞典である。この手の辞典類は家に沢山ある。★文献リスト 『外国からきた新語辞典…

〔humuhumunukunukuapuaa〕

かなり以前だが、『新英和大辞典 第5版』(研究社/1980)で不思議な長い単語を見つけた。 humuhumunukunukuapuaa これである。紙の辞典ならではの偶然の寄り道。会話のネタとして早速メモしたのだった。ハワイ語であるようだ。 魚の名前で、ハワイ産のモンガ…

〔ウミケムシ〕

2022年02月07日の朝、ネットニュースで読んだ話題。海釣りで釣り上げられる激キモ系の生物ウミケムシ。ミミズやゴカイ、イソメと同じ環形動物に分類される。外見がキモいだけに留まらず、側面にはえる剛毛に素手で触れると、毒針となっているその剛毛から毒…