辞典で暇つぶし

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〔動物・植物の難読漢字〕vol.01

TVのクイズ番組にありがちな動物・植物の難読漢字を紹介していく。

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茱萸
日常生活で使う漢字ではない。普通の人は(私も含め)前もって勉強していない限り読めない。
読み方は〔グミ〕。
グミ科グミ属。
近年流行りの駄菓子のグミはゴムを意味するドイツ語のgummiに由来するが、植物名のグミとは全く関係ない。

百日紅
漢字自体は簡単だが読み(意味)を知らないと全く読む事は出来ない。
読み方は〔サルスベリ〕。
ミソハギサルスベリ属。
猿も滑るくらいに幹がつるつるとの特徴から付いた名称である。そのまま〔ひゃくじつこう〕と読んでも間違いではない。

【万年青】
これまた簡単な文字で難読、事前に勉強しないと(知らないと)読めない類の植物名である。
読み方は〔オモト〕。
ユリ科オモト属。
漢字の万年青は常緑の多年草である事に由来するが和名のオモトには語源説がいくつもある。大分県の御許(おもと)山が産地であったとする説、株が大きくなる事から大本(おおもと)に由来するとする説、青本(あおもと)に由来するとする説、母人(おもひと)に由来する説など様々。

【羊蹄】
北海道南部に羊蹄山(ようていざん)という山があるため、普通に〔ようてい〕と読める人は多いであろう事は想像に難くない。
植物名としての読み方は〔ギシギシ〕。
タデ科スイバ属。
羊蹄山の別名【後方羊蹄】(しりべし)の末尾の〔し〕は〔ギシギシ〕の古名。
和名は葉っぱ同士を擦り合わせた際の音に由来するらしいが地方名(方言)が多数ある。

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漢名に日本語名を当てたいわゆる「当て字」が多いのだが、語源や由来を辞書で引いてみて、それと共に図鑑を眺めると覚え易い。

今回はここまで。

2022.03.04
2022.03.16(加筆)