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〔動物・植物の難読漢字〕vol.03

難読漢字の3回目。

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【木五倍子/木付子/通条花】
読み方は〔キブシ〕。
キブシ科の落葉樹。
ふし【付子/附子/五倍子】とはヌルデに生じる虫癭(ちゅうえい)で黒色染料としてのインクやお歯黒用染料の原料となる。虫癭とは虫瘤(むしこぶ)のことで、昆虫が寄生することにより植物体が異常発育をした部分をいう。
そのヌルデのふしの代用とされたのがキブシの実。通条花はキブシの漢名。
*植物にある程度詳しい人以外は漢字を読む事はおろか、解説自体が何が書かれているのか理解するのに時間がかかる(笑)し、難読漢字のオンパレードである。
ちなみに、解説文に出て来るヌルデ(ウルシ科)は漢字では【白膠木】と書く。ヌルデに出来る虫癭はヌルデノミミフシと呼ばれ、漢字表記では【白膠木耳五倍子】となる。こりゃ普通の人には読めないわ。

【春告魚】
読み方は……文脈によって変化する。
〔ニシン〕〔メバル〕〔イカナゴ〕〔サワラ〕など、地域によって指している魚種が変わる。こうなるともはや〔はるつげうお〕と読むしかない状況である。
こんな酷い難読漢字も珍しい(笑)。ある意味、最高難度と言える。

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2022.04.01
2022.04.26(加筆)