辞典で暇つぶし

辞典と図鑑が大好きです。

〔広辞苑で遊ぶ〕vol.02

前回と同じく、紙媒体の『広辞苑 第四版』を使う。

〔ホタル〕を引いてみる。
解説文の中に出てくるのは[ゲンジボタル][ヘイケボタル][ヒメボタル]の3種。

各々の種を引いてみると、[ゲンジボタル][ヘイケボタル]の項目はあるが、[ヒメボタル]という項目は載っていない。

☆☆☆☆☆

同じ事を〔アゲハ〕でやってみる。
[アゲハ]の項目の解説文の中に出てくるのは[アゲハチョウ科][ナミアゲハ]の2つの語。

*[アゲハモドキ](蛾)の解説文の中に[クロアゲハ]が出てくるがこちらは[アゲハ]の項目ではなく枝項目。

[アゲハ]の項目中、種としては1種だけ。
ところが、試しに引いてみると、アゲハチョウ科の昆虫は[クロアゲハ][カラスアゲハ][キアゲハ][アオスジアゲハ][ミカドアゲハ][ジャコウアゲハ][ギフチョウ]が小項目として載っている。更に[ギフチョウ]の項目の解説文中に[ヒメギフチョウ]までが載っているではないか。

[アゲハ]という大きい項目から各々の種という小項目へと飛べる設計(つまりクロスレビュー)になっていないのだ。せっかく立項してあるというのに実にもったいない。百科事典的要素を謳ってあっても、これが紙媒体の辞典の限界なのだろうか……?

*第五版以降の紙の『広辞苑』ではどうなのだろうか。残念ながら手元に無いので確認する事は出来ない。

☆☆☆☆☆

[トンボ]や[セミ]でやってみたらどんな結果になるだろう?後々の楽しみにしておく。

2022.03.04
2022.03.09(加筆)